公益社団法人栃木県経済同友会
会員ページ
同友酒場 Tuesday Talking Bar 同友Cafe 活動紹介 日本語版電子Book 同友とちぎ Facebookページはこちら

筆頭代表理事のご挨拶

筆頭代表理事のご挨拶
筆頭代表理事 松下 正直 (株)足利銀行 取締役会長
令和4年 年頭所感
栃木県の発展と活力ある産業界の醸成に向けて


 新年あけましておめでとうございます。
 年の初めに当たり、公益財団法人栃木県経済同友会の筆頭代表理事として、新年のご挨拶を申し述べたいと思います。
 栃木県経済同友会の筆頭代表理事に就任して、6か月が過ぎました。この間、会員や関係機関の皆様方のご支援により、職責を務めることができ、深く感謝申し上げます。
 さて、2018年11月から下降してきた日本の景気も、2020年10月に底を打ち、上昇局面に向かっているようです。2021年も日本経済は2%半ばの成長率を確保したようで、2022年も3%台の水準が見込まれるようです。また、2022年は「オミクロン株」の影響を、2021年よりも大きく受けるでしょうが、医療崩壊につながるような大きな影響は回避できるとの見立てが多く、年後半からは回復し、コロナ前の経済状態に戻りそうな状況です。

 しかし、世界の成長率と比較してみると、2021年も2022年も、日本の成長率はその半分程度であり、ここに日本経済の「成長率の低さ」という課題が存在しています。
 岸田政権になり、日本の今後を見据えた「新しい資本主義」も打ち出しており、我々も「成長」と「分配」の好循環に向けて努力していきたいと思っています。私どもも、「新自由主義経済」が中間層の衰退と格差の拡大をもたらしたのではないかとの「疑念」と「懸念」を持っており、先ほど述べた「日本経済の成長率の低さ」に加え、「都市と地方の格差」是正が日本経済の発展には欠かせないものと認識しています。

 その他、気候変動対応等の「生態系の崩壊」やコロナの対応(病床、ワクチン、治療薬)、経済安全保障(サプライチェーン崩壊)等の「危機管理対応」などへの取り組みに対しても、自分たちにできることを考えて、努力していきたいと思います。  日本経済の抱える問題を短期・中期的に整理していくと、短期的には、新型コロナ問題が顕在化させた医療部門への「指揮権問題」や、非常事態宣言(戒厳令)を意識した「ロックダウン問題」、そしてそこからくる「医療提供体制の整備」や、事業の生産性向上と新陳代謝を踏まえた「事業者への支援体制整備」が挙げられます。
 医療体制整備については、病床確保やワクチン確保、経口治療薬の確保等かなり整備が進んできている気がしています。しかし、法律の改正までを検討しなければならない事項については、まだ時間がかかるようです。

 「事業者支援」は早晩、「資金繰り問題」として、浮上してくるでしょう。経済に与えるダメージを極小化していくことが、地域経済にとっては特に重要です。
 また、中期的には、「少子高齢化・人口減少」を与件とした「社会保障費増大問題」と「日本経済低迷への対応」が挙げられます。
 日本で発生するいろいろな問題・課題は「少子高齢化・人口減少」がすべての起点となっていると言っても過言ではなく、またそれが地方で顕在化しやすくなって、日本経済全体にも影響を与えています。
 昨年12月に成立した令和4年度国家予算は、社会保障費が約36兆円と、国家予算の税収入の約半分を占めており、今後も避けて通れない大きな問題です。しかし、抜本的な対応策は難しく、現状対応できていないと認識しています。

 また、「日本経済の低成長」は、「少子高齢化・人口減少」という労働力の減少に加えて、生産性を向上させる「設備投資」の遅れや「デジタル化」の遅れがその要因になっています。そしてその生産性の遅れが特に目立つのが地方であり、それが都市との格差を広げています。
 「地方創生」や「地域の活性化」には、地方の若い労働者が、生産性の高い仕事に就いて、高い収入を得ることが必要です。地方は生活費が安いのだから、都市と格差があっても当然という考え方は通用しません。

 中期的な問題への少し具体的な対応策として、「デジタル対応」「グリーン対応:カーボンニュートラル対応」「地域活性化対応」への取組みが存在します。これらの問題に政府が「ワイズスペンディング」を行い、地方自治体に加えて、民間も一致協力して課題に取り組むことが必要です。「デジタル」「グリーン」「地方創生」とも、それぞれに多くの「困難さ」を抱えています。その「困難さ」を一つ一つ乗り越えていくべく、来年度は、会員の皆さんとともに、栃木県経済同友会活動を行っていきたいと考えています。
 結びに、会員の皆様にとりまして、素晴らしい年になりますことを祈念いたしまして、新年の所感といたします。今年もどうぞよろしくお願いいたします。
このページのトップへ