表彰事業
表彰事業
令和7年度表彰事業の受賞者、受賞団体は下記の通りです。
優秀経営者賞
井上 加容子 氏(株式会社井上総合印刷 代表取締役社長)
井上氏は、印刷事業を主業とする株式会社井上総合印刷の代表取締役社長を務めている。同社は、企画からデザイン、製本までを自社内で一貫して対応できる体制を整え、時代とともに多様化する顧客ニーズに柔軟かつ迅速に応える企業として発展してきた。
同氏が代表者に就任して以降は、従来の印刷事業にとどまらず、県内自治体の広報誌を閲覧できるポータルサイト「TOCHIGI e-BOOKS」の立ち上げや、レンタルスペース&カフェ「Café ink Blue」の運営等、地域住民が集い交流できるコミュニティの場を提供することにも取り組んでいる。これらの取り組みは、地域情報の発信力向上や市民活動の活性化に寄与し、同社の事業拡大にもつながっている。
さらに、宇都宮市大谷地域の振興にも力を注ぎ、同地域の景観を楽しめる「そば倶楽部稲荷山」を運営する他、2026年1月には芸術と食、自然が楽しめる文化創造拠点として「大谷グランド・センター」を開設。同施設は大谷地域の魅力を発信する新たなシンボルとして期待されており、地域の更なる活性化に寄与することが見込まれる。印刷業の枠を超えた地域貢献の姿勢を体現しており、地域社会の価値向上と持続的な発展に貢献している。
優秀起業家賞
宇藤 恭士 氏(株式会社BULL 代表取締役)
宇藤氏は、宇宙デブリ発生を防止する装置の開発や軌道上の微小重力環境を活用した試験装置の開発を行う株式会社BULLの代表取締役を務めている。
次世代成長産業として期待が高まり、本県においても重点産業に位置付けられている宇宙産業では、ロケットの運用終了後に発生する宇宙ゴミ(デブリ)増加への対策が急務となっている。同社が開発する宇宙デブリ化防止装置は、使用済みロケット等の宇宙機がデブリ化することを「予防」する観点から注目されており、研究開発型スタートアップ企業として世界的にも前例のない未開拓の分野への挑戦を続けている。
経済産業省のスタートアップ企業育成支援プログラム「J-Startup」に選定されるなど、栃木県を代表するスタートアップ企業として、本県産業の発展に貢献している。
社会貢献活動賞
特定非営利活動法人ま・わ・た
特定非営利活動法人ま・わ・たは、平成22年の設立以降、市民活動推進センターの運営を軸に、フードバンク活動や多機能型事業所の運営等地域ニーズに応じて活動の幅を広げ、真岡市を中心に社会貢献活動を行っている団体である。
市民活動推進センターの運営では、真岡市民活動推進センター「コラボーレもおか」の指定管理者として業務を行い、ボランティアや市民活動の中間支援を行う重要な役割を果たしている。また、地域団体との協働を通じて、新たな市民活動の担い手育成にも取り組んでいる。
フードバンク活動では、個人や企業から寄付された食品を活用し、毎月複数回、生活困窮者への食料支援を実施している。また、多機能型事業所「そらまめ」の運営では、飲食業やアートなどを通じて障害者の就労支援と生活支援を行うとともに、「半径2㎞が幸せになるように」をスローガンとし、利用者だけでなく地域住民にとっても困りごとを相談し解決できる場所となることを目指し活動している。
美しいまちづくり賞
一般社団法人もてぎニューツーリズム
一般社団法人もてぎニューツーリズムは、茂木町の観光産業及び地域経済活性化を図ることを目的として令和4年に設立され、町内に点在する多様な観光資源を活かした事業を展開している。
列車が走ることなく未完成の鉄路(未成線)となった国鉄長倉線の遺構を巡るツアーは、「もし列車が走っていたら」と想像を膨らませながら歩くことができる独自企画として人気を集めている。また、たばこ産業で栄えた町の歴史や昭和の暮らしを伝える「もてぎ昭和館」及び「第2もてぎ昭和館」は、昭和レトロを新鮮に感じる若者から古き良き時代を懐かしむ中高年まで、幅広い世代に親しまれる場所となっている。さらに、鎌倉時代に茂木城が築かれていた城山公園に群生するおよそ55万本の彼岸花を楽しむ「彼岸花ウィーク」を開催し、多くの来訪者を受け入れている。
地域資源を独自の視点で再発見し、新たな観光価値として磨き上げることで観光客の増加につなげるこれらの取り組みは、中心市街地の活性化にも大きく貢献している。
